『新学期の教科書を「宅配便」や「ドライブスルー」を利用して受け取ってください』＝韓国

新型コロナウイルスの影響で、韓国政府が全国の幼稚園や小・中・高校の始業式を来月6日に延期する中で、慶尚北道慶山にある学校が新学期の教科書を「宅配便」で送ったり、「ドライブスルー」で渡したりしている。

　20日、慶山市の嶺南三育中・高等学校はこの日までの二日間、新学期の教科書を「宅配便」によって生徒の自宅に送ったり、「ドライブスルー」によって新学期の教科書を受け取ることができるようした。

　生徒や保護者との「非対面接触」を通して「新型コロナウイルスの拡大防止運動」に参加するためである。

　学校では、クラスごとに決められた日付と時間を事前に案内し、予め予約をしてマスクを着用して来ることを要請した。

　担任の教師は、生徒が持って帰る教科書を事前に袋に入れて待ち、車が到着すると、生徒の個人情報を確認した後、教科書が入っている袋を車の中にいる人に渡した。

　この学校のほとんどの生徒は、親と一緒に車を利用したドライブスルーによって教科書を直接受け取り、車の利用が難しい生徒や遠距離の生徒に対しては宅配便を選択した。

　乗用車を利用して教科書を受け取った親は、「教室で大勢が集まる中で教科書を配れば不安を感じただろうが、良いアイデアだと思う」と評価した。

　ハン・ギテ校長は、「始業式が延期され、オンライン講義を進めているが、親と生徒が早期に教科書を受け取ることを望んでいたため、会議を通じて「社会的に距離を置く」ことに適した教科書の配布方法を選んだが、反応が良かった」と話した。