韓国銀行の李柱烈総裁(韓銀提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
韓国銀行の李柱烈総裁(韓銀提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)は16日午後、李柱烈(イ・ジュヨル)総裁の主宰で臨時の金融通貨委員会を開き、政策金利を年1.25%から0.75%に0.5%引き下げた。韓国の政策金利が0%台となるのは史上初めて。  先月27日に金融通貨委が政策金利を年1.25%で据え置いて以降、金融市場の変動性が高まり、実体経済の萎縮が急速に進んでいることに対応した措置だ。 この間、新型コロナウイルスが世界的な大流行(パンデミック)となり、それに伴う景気低迷への懸念で国際金融市場は2008年のリーマンショック後最大の衝撃に見舞われた。 これまで韓銀が臨時の金融通貨委を開いて利下げを行ったのは、米同時多発テロ直後の01年9月(0.5%引き下げ)とリーマン・ショック時の08年10月(0.75%引き下げ)の2回のみだ。 当初韓銀は17~18日に臨時金融通貨委を開いて利下げを行うと予想されていたが、米連邦準備制度理事会(FRB)が15日(現地時間)に政策金利を年1.0~1.25%から年0~0.25%に1.0%引き下げ、7000億ドル(約74兆6000億円)規模の量的金融緩和政策を実施すると発表したことを受け、会議の日程を前倒しした。 世界経済に赤信号が灯り、米国以外の主要先進国も金融緩和や財政拡大など景気浮揚策を相次いで発表している。  企画財政部の金容範(キム・ヨンボム)第1次官は16日、マクロ経済金融会議で「新型コロナウイルスが世界的大流行となり、相当期間持続して実体経済と金融部門に複合的な衝撃を与える可能性が排除できない」として、グローバル経済がV字回復するのは容易ではないと予想されると述べた。 韓国政府も補正予算案を国会に提出し、17日の本会議で審議される予定だ。
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