チェ・ガンイル氏(資料写真)=(聯合ニュース)
チェ・ガンイル氏(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の故金日成(キム・イルソン)主席の娘婿、金光燮(キム・グァンソプ)氏が27年間にわたって務めてきた駐オーストリア大使を退き、北朝鮮に帰国する。同国外務省が14日、駐オーストリア特命全権大使にチェ・ガンイル前北米局副局長を任命したと発表した。 チェ氏は外務省きっての「米国通」とされ、米朝首脳会談の準備のため、対米交渉を担う崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官を補佐して主要な実務を担当した。 朝鮮半島情勢が大きく動き出した2018年2月には当時の金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長と共に平昌冬季五輪閉幕式に出席するため訪韓した。 前任の金光燮氏は故金主席の娘婿で、妻は故金正日(キム・ジョンイル)総書記の異母妹。 駐チェコ大使を経て1993年4月に駐オーストリア大使として赴任した。昨年11月、義弟の金平一(キム・ピョンイル)駐チェコ大使とともに帰国する可能性があると韓国情報機関・国家情報院が指摘していた。 金平一氏の後任には「欧州通」とされるチュ・ウォンチョル氏が就任した。 故金日成主席の直系の「白頭血統」を強調する金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(党委員長)が長年にわたり海外に追いやられていた金光燮、金平一両氏を北朝鮮に呼び戻したことで、背景に注目が集まる。
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