閑散とする大邱市内の道路=21日、大邱(聯合ニュース)
閑散とする大邱市内の道路=21日、大邱(聯合ニュース)
【大邱、安東聯合ニュース】韓国南東部・大邱市と慶尚北道、政府の中央防疫対策本部は21日、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染者が前日午後4時以降、大邱・慶尚北道で新たに41人確認されたと発表した。同地域での感染者は、前日までに判明した70人を含め計111人に増えた。  新たに感染が判明した41人のうち、集団感染が発生した新興宗教団体「新天地イエス教会」に関わりのある人が35人を占め、1人は慶尚北道・清道の病院で感染したことが分かった。残りの5人の感染経路は調査中だ。 大邱市が同教会に通う信者など3474人を対象に行った調査では、409人が感染が疑われる症状があると答えており、感染がさらに拡大することが懸念される。 クォン・ヨンジン大邱市長はこの日の会見で「市民の移動自粛を要請する」と述べ、地域の幼稚園1324カ所に対して当分の間、休園するよう勧告した。 ウイルス感染の危険性が高い高齢者医療・福祉施設252カ所については、外部からの訪問や面会を厳しく統制することを決めた。 病室の運営に関しては政府保健当局の指針に従い、気圧を外部より低くすることで室内の空気が外に漏れないよう設計された陰圧病室に1人ずつ収容していたが、一般病室に複数人を収容するシステムに変更する。 清道の病院では患者と医療陣など職員全員の検査を進めており、今後感染者がさらに増えるものとみられる。  感染者が急増していることで、地域の救急医療にも相当な支障が生じている。感染者が訪問した病院の閉鎖が相次いでいるほか、医療陣の隔離も続いており、懸念が拡大している。 丁世均(チョン・セギュン)首相は、新型コロナウイルスへの対応に関する会議で「感染者が急増し、苦境に立つ大邱・清道を感染病の特別管理地域に指定し、特段の措置を取る」と発表した。 大邱市は市民に対して外出を最大限自粛し、マスクを必ず着用するよう要請した。発熱やせきなどの症状があれば、疾病管理本部のコールセンター(局番なし1339)または保健所に連絡するよう呼び掛けている。 
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