会見する金剛立氏=20日、世宗(聯合ニュース)
会見する金剛立氏=20日、世宗(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】肺炎を引き起こす新型コロナウイルスに関する韓国政府の中央対策本部の副本部長を務める金剛立(キム・ガンリプ)保健福祉部次官は20日の会見で、ウイルスの市中感染が始まる段階にあるとの認識を示した。

 

 金氏は、感染の原因と経路の把握が難しいケースがソウルや南東部・大邱などで発生しているとし、これまで海外から流入していた新型コロナウイルスが一定の範囲内で市中感染として広がり始めた段階だと説明した。

 こうした状況を受け、政府は防疫対応システムを見直しているとし、今は市中感染が同時に始まっている初期段階と判断されるため、検疫を中心とした海外からの流入遮断と早期発見努力は継続する計画だと伝えた。

 政府は、感染者が多数発生している大邱市で専用の診療所と公衆保健医を増やす方針だ。

 新型コロナウイルスを巡り、中央防疫対策本部は19日の午後4時から20日午前9時までに新たに31人の感染が確認されたと発表した。韓国での感染者数は計82人。

 大邱・慶尚北道で、感染した女性が通っていた宗教施設を中心に感染者が爆発的に増えており、感染経路の分からない感染者も全国で少なくとも12人を数える。


Copyright 2020YONHAPNEWS. All rights reserved. 0