鄭夢九会長(現代自動車グループ提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
鄭夢九会長(現代自動車グループ提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国・現代自動車グループの鄭夢九(チョン・モング)会長(81)が1999年から務めてきた現代自動車社の取締役会議長から退くことが19日、分かった。 鄭会長の任期は来月16日で満了するという。今後現代自動車では法人登記簿に記載されない非登記役員として残り、自動車部品を扱う現代モービスでは取締役が維持される。 現代自の関係者は「鄭会長は非登記の役員としてこれまでと同じように経営全般を総括する会長として役割を続ける」とし、経営の一線から退くとの見方を否定した。 鄭会長は99年3月に現代自動車の取締役会議長兼グループ会長に就任。現代自グループを世界的な自動車会社に育てた。ただ、不正資金横領罪で実刑判決を受けるなどマイナスイメージも残した。 鄭会長が取締役会議長を退くことで、会長の長男で創業家3代目の鄭義宣(チョン・ウィソン)総括首席副会長(49)が来月19日に行われる株式総会の後、議長を引き継ぐことになるのか注目が集まる。 鄭義宣氏はすでに現代自グループの実質トップで、2018年9月には首席副会長に昇進。昨年の株主総会で現代自動車と現代モービスの代表取締役就任が承認された。 1938年生まれの鄭会長は80代になり、公の場での活動はほとんぼ見せず、取締役会にも出席していなかった。 ただ鄭義宣氏がただちに取締役会議長に就任する可能性は低いとみられる。 一方、現代自動車は今回の株主総会で定款を変更し、事業目的にモビリティーなどそのほかの移動手段や電気自動車(EV)などの充電事業を追加することを決めた。 現代自動車は昨年初めに鄭義宣氏が主宰した仕事始め式で先端モビリティーソリューション支援企業への転換計画を発表した後、それに合わせた戦略を推進している。また、自動運転やコネクテッド、電動化、パーソナル・エア・ビークル(PVA)などの次世代技術について、2025年までに20兆ウォン(約1兆8600億円)を投資する計画を打ち出している。
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