ドナルド・トランプ米国大統領と習近平中国国家主席(提供:news1)
ドナルド・トランプ米国大統領と習近平中国国家主席(提供:news1)
米国と中国のデカップリング(脱同調化)は、両国間の貿易戦争よりも新型コロナウイルス拡散によってより進むようになるという見方が出ている。

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米シンクタンクのミルケン研究所のアジアフェローであるカーティス・チン氏は12日(現地時間)米国のニュース専門放送で「新型コロナウイルスによって(米中)両国政府はもちろん企業すべてが長期的な観点での供給網に対して真剣に考えるだろう」とし「貿易戦争より新型コロナウイルスによって米中のデカップリングが一層はやく進行するだろう」と語った。

チン氏は「我々は高い中国への依存度による結果を主要市場で目撃した」と語った。

米国と中国が最近貿易戦争を起こし脱同調化を試みた。しかし両国の経済は供給網から投資、貿易に至るまで全方位的にお互いつながっていて容易に分離しにくいというのが現実である。貿易戦争を起こしても両国はすでにお互いにかなり依存してしまっているので、やはり分離させるのは困難である。

しかし新型コロナウイルスという突発変数が、米中デカップリングに加速度を加える可能性があるとチン氏は説明した。

また「新型コロナウイルスの危機によって米国をはじめとした対中貿易国と投資国たちが、中国依存度を減らす多角化の必要性を大きく感じることだろう」と語った。

先月に妥結した1次米中貿易協議の内容もその適期に履行されるのは困難である可能性が高くなった。チン氏は「米中間の貿易の力強さは現在完全に凍り固まっている」と付け加えた。
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