青瓦台で開かれた首席秘書官・補佐官会議で、映画「パラサイト」のアカデミー賞受賞を祝い拍手する文大統領=(聯合ニュース)
青瓦台で開かれた首席秘書官・補佐官会議で、映画「パラサイト」のアカデミー賞受賞を祝い拍手する文大統領=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は10日、自身のフェイスブックで、ポン・ジュノ監督の映画「パラサイト 半地下の家族」が米ロサンゼルスで行われた第92回米アカデミー賞授賞式で作品賞など4冠を達成したことに対し「困難に打ち勝とうとする国民に自負心と勇気を与えてくれたことに感謝する」と投稿した。 新型コロナウイルスの感染拡大により国民の懸念が高まる状況での受賞は意味深いとの考えを示したものと受け止められる。 文大統領は昨年5月に「パラサイト」がカンヌ国際映画祭で韓国人監督の作品としては初めて最高賞のパルムドールを受賞したことに触れ、パルムドールに続くアカデミー賞4冠は韓国映画の100年の歴史における全ての映画関係者の努力が蓄積された結果とし、「韓国映画が世界の映画と肩を並べ、新たな韓国映画の100年を始めることになり非常にうれしい」と強調した。 さらに文大統領はパラサイトが最も韓国的な話で世界の人の心を動かし、脚本、演出、音楽、俳優の演技などでそのレベルの高さを世界に示したと評価した。 また「韓国の映画関係者が思う存分想像力を駆使して心配なく映画を製作することができるよう政府も協力する」と話した。朴槿恵(パク・クネ)前政権で作成された、政権に批判的な芸術家や俳優ら文化・芸術界関係者や団体を掲載した「ブラックリスト」にポン監督が記載され、活動が制約されたことを考慮した発言とみられる。 文大統領はまたポン監督の次の計画が気になるとし、「もう一度受賞を祝い、国民と共に応援する」と述べた。
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