写真:Yonhap News
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【ソウル聯合ニュース】韓国国民は自身が新型コロナウイルスに感染する可能性を低く見積もっているが、感染した場合の健康への影響などの被害は深刻に捉えているという調査結果が、8日までに発表された。 ソウル大保健大学院のユ・ミョンスン教授のチームが、世論調査会社の韓国リサーチに依頼して1月31日~2月4日まで全国1000人を対象に行った緊急アンケートの結果、「(自分が)新型コロナウイルスに感染する可能性が高い」と考える回答者はわずか12.7%だった。 一方で、73.8%は感染した場合に健康への影響など「被害が深刻だ」と答えた。 新型コロナウイルスの感染拡大による日常の変化がないと答えたのは10.2%にとどまった。1月20日に韓国で初めて感染者が報告されてから2週間足らずだが、事態が国民の日常を揺るがしていることがうかがえる。 新型コロナウイルスに関して怖さを感じる程度(5点満点)では、「自分が感染した時に周囲から非難や2次被害を受けることが怖い」との回答が平均3.52点で最も高かった。 このほか「周囲で感染が疑われるが届け出ていない人がいそうで怖い」(3.17点)、「症状は出ていないが自分が感染していること」(3.10点)などが続いた。 新型コロナウイルスの予防については81.2%がマスクを着用すると答えたほか、「せっけんで丁寧に手を洗ったり消毒剤を使用したりする」は98.7%に達し、国民自らが積極的に対応している姿が見られた。 韓国政府が「よく対応している」と答えたのは44.1%で、「対応できていない」(27.0%)より多かった。 一方で政府の「メディア対応」や「国際外交的調整」などウイルスへの対応を越えた社会的危機管理の面では、「よく対応している」と答えたのはそれぞれ23.0%、27.0%にとどまった。 新型コロナウイルスが発生した中国・湖北省の武漢市に滞在する韓国人を政府のチャーター機で帰国させたことについては、72.7%が「賛成する」と答えた。帰国した韓国人を施設に隔離収容したことについては87.1%、自国民保護のためにウイルスに感染した韓国在住の外国人を治療することについては76.4%が賛意を示した。
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