韓国で新型コロナウイルスの感染が確認された患者は計11人になった(資料写真)=31日、ソウル(聯合ニュース)
韓国で新型コロナウイルスの感染が確認された患者は計11人になった(資料写真)=31日、ソウル(聯合ニュース)
◇新たに5人の感染確認 3次感染の可能性も 新型コロナウイルスによる肺炎が広がっているなか、韓国ではここ11日間で11人の患者が発生した。患者の増加ペースが早まる様相を見せており、緊張が高まっている。中央防疫対策本部によると、国内で最初の患者が発生した4日後に2人目の患者が現れ、その2日後に3人目の患者が出た。すぐ翌日に4人目の患者が発生し、その3日後には5人目、6人目、きょう31日には新たに5人の感染が確認され、国内の感染者は計11人となった。2次感染者の家族も検査で陽性反応が確認されており、3次感染も懸念される。◇武漢帰国者の滞在施設で「ゆっくり休んで」 SNSで応援の輪広がる 新型コロナウイルスによる肺炎が発生した中国・湖北省武漢市から帰国した韓国人が過ごす臨時生活施設がある中部・忠清南道牙山市の市民の間で、帰国者を温かく迎えようという意味が込められた「We are Asan」キャンペーンがSNS(交流サイト)で拡散されている。武漢からチャーター機で帰国した人たちは政府が臨時生活施設として指定した牙山と忠清北道・鎮川にある公務員の研修施設で14日間過ごす。だが、施設周辺の一部の住民は抗議デモを開くなどして、帰国者の受け入れに反対していた。◇武漢から帰国の韓国人 368人のうち18人に発熱などの症状 新型コロナウイルスによる肺炎が発生した武漢市からチャーター機で31日午前に帰国した韓国人368人のうち、18人に発熱など新型コロナウイルスへの感染が疑われる症状があることが分かった。中央対策本部が会見で、帰国者に対する検疫の結果を発表した。帰国者のうち12人は武漢の空港での検疫時に症状があり、6人は到着したソウルの金浦国際空港での検疫で症状が確認された。◇金剛山の韓国側施設撤去を延期 新型肺炎対策に専念 北朝鮮は30日夜、南北経済協力事業の金剛山観光に関し、金剛山にある韓国側施設の撤去を当分延期すると韓国に通知した。中国を中心に新型コロナウイルスによる肺炎が拡大しており、防疫に専念する必要があるため。韓国統一部のヨ・サンギ報道官が31日の定例会見で明らかにした。北朝鮮はソウルと平壌をつなぐ直通電話を利用し、金剛山国際観光局としてこのように通知したという。◇与党支持率34% 文政権発足後最低に 世論調査会社の韓国ギャラップが28~30日に実施した調査で、与党「共に民主党」の支持率は2週前から5ポイント下落した34%と集計された。共に民主党の支持率は、チョ国(チョ・グク)前法務部長官を巡る疑惑が取り沙汰された昨年9月と10月には36%から38%の間を行き来し、10月末から回復傾向に転じて40%前後を維持していた。今週は大幅に下落し、文在寅(ムン・ジェイン)政権の発足後の最低値を記録した。
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