執行猶予付き判決を受け、法廷を出て質問に答える趙氏=22日、ソウル(聯合ニュース)
執行猶予付き判決を受け、法廷を出て質問に答える趙氏=22日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国・新韓銀行の新入社員採用不正に関与したとして業務妨害罪などに問われた新韓金融持ち株会社の趙ヨン炳(チョ・ヨンビョン)会長に対し、ソウル東部地裁は22日、懲役6カ月、執行猶予2年の一審判決を言い渡した。 地裁は、趙被告が新韓銀行頭取の在任時に特定人物が採用に応募している事実を人事部に伝え、採用業務を妨害した罪を一部有罪と認めた。「特定人物を合格させるよう明確に指示しなかったとしても、最高責任者の被告が応募の事実を伝えた行為だけでも人事部の採用業務の適切性を害するのに十分だ」と説明した。 ただ、趙被告が特定人物の応募の事実を伝えたことによってほかの応募者への被害は発生していないと指摘。また、女性に不利な基準を適用したことはないとし、男女雇用平等法違反の罪は無罪とした。 趙被告ら新韓銀行の人事担当者7人は2013年前半から16年後半にかけ、同行役員・幹部の子どもなどを採用の過程で優遇し、合格者の男女比が3対1になるよう人為的に調整したとして、業務妨害や男女雇用平等法違反の罪に問われた。 検察は、こうした差別的な採用の過程で154人の書類選考と面接の点数が操作されたとしている。
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