福祉の死角に置かれている脱北者の問題が浮上している=(聯合ニュースTV)
福祉の死角に置かれている脱北者の問題が浮上している=(聯合ニュースTV)
【ソウル聯合ニュース】韓国の統一部は21日、韓国に定着した北朝鮮脱出住民(脱北者)に対し、貧困など生活上の困難に関する調査を実施した結果、緊急の生計支援が必要な人は553人だったと発表した。

 調査は昨年、ソウル市内の賃貸住宅で餓死したとみられる脱北者の母子が見つかった事件の対策として、「福祉の死角」に置かれている脱北者を見つけ、必要な支援を行うため実施された。

 昨年9月末の調査では脱北者の定着を支援する統一部の「南北ハナ財団」が韓国に住む脱北者約3万1000人のうち、生計・医療給付金の受給者や雇用保険加入者らを除く3052人を選んで調査を行い、373人を支援が必要な人として選定。先月には電気が止められた世帯などを対象に2回目の調査を行い、新たに180人を選定した。

 南北ハナ財団と地方自治体は今回の調査結果を踏まえ、553人に対する緊急支援の準備を進めている。


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