ホルムズ海峡への海軍部隊の独自派遣について会見する国防部のチョン・ソクファン国防政策室長=21日、ソウル(聯合ニュース)
ホルムズ海峡への海軍部隊の独自派遣について会見する国防部のチョン・ソクファン国防政策室長=21日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国政府がイラン近海・ホルムズ海峡への海軍部隊の独自派遣を決定したことについて、イランが懸念を表明したことが21日、韓国外交部当局者の話で分かった。 同当局者によると、先週末に外交ルートを通じ、イラン側に政府の決定を事前に知らせたという。イランが韓国の決定に懸念を表明した理由について、当局者は「イランはその地域(ホルムズ海峡)に外国の軍隊や船舶が来ることに基本的に反対する立場だ」と説明した。 韓国政府はイランの立場を考慮し、今回の軍派遣は米国の要求によるものではなく、韓国の国民と船舶の安全を確保するための決定であり、イランと対立する米主導の有志連合には参加しない点をイラン側に最大限強調したものとみられる。 同当局者は軍派遣がイランとの関係に与える影響について、「われわれは国民を保護し、船舶の安全を守らなければならない。イランはイランの立場があるため、われわれは国益にしたがって決めた」と説明した。 韓国政府は21日、ソマリア沖アデン湾に派遣されている海軍「清海部隊」の活動範囲をホルムズ海峡一帯に拡大する形での「独自派遣」を決定したが、イラン政府はまだ公式の反応を示していない。 政府は今回の決定により、イランとの関係が悪化しないよう、関係の管理に全力を尽くすものとみられる。
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