先月31日の党中央委総会で出席者と記念撮影する金正恩氏(前列中央)=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)
先月31日の党中央委総会で出席者と記念撮影する金正恩氏(前列中央)=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が昨年末に開催した朝鮮労働党の中央委員会総会で断行した党主要人事の輪郭が明らかになった。外交を統括してきた李洙ヨン(リ・スヨン)氏をはじめ党副委員長5人が解任されたもようだ。

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 朝鮮中央通信は18日、故金日成(キム・イルソン)主席と共に抗日闘争に参加した「革命第1世代」の女性で、17日に死去した黄順姫(ファン・スンヒ)氏の葬儀を国葬として執り行うと報じながら、党や軍幹部ら70人で構成された国家葬儀委員会の名簿を発表した。北朝鮮は党中央委総会で決まった政治局委員や党副委員長らの人事を報じたものの、誰を解任したかや、後任については公表していなかった。北朝鮮は主要な行事や名簿を紹介する際、主に序列順に紹介することから、今回発表した葬儀委名簿は総会で決まった人事に近いものと分析される。

 党副委員長のうち、葬儀委名簿から外れた朴光浩(パク・グァンホ)、李洙ヨン、金平海(キム・ピョンヘ)、太宗秀(テ・ジョンス)、安正秀(アン・ジョンス)の5氏が総会で現職を退いたとみられる。党副委員長12人の半数近くが交代したことになる。

 金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(党委員長)が総会最終日に新たに発足した「党中央指導機関」の幹部らと記念撮影した写真にも5氏は写っていなかった。

 今年85歳になる李洙ヨン氏に代わり、外交担当の党副委員長には金衡俊(キム・ヒョンジュン)駐ロシア大使が就くものとみられる。ただ、李氏が政治局委員として序列7~8位前後だったのに対し、金氏は総会で政治局候補委員に選出されたにすぎず、序列も18位にとどまった。

 李日煥(リ・イルファン)氏は李万建(リ・マンゴン)党副委員長(組織担当)の次に名前が挙がり、朴光浩氏に代わって宣伝扇動を担当する。李炳哲(リ・ビョンチョル)氏は軍需担当副委員長だった太宗秀氏の後任に浮上したもようだ。

 ただ、経済官僚らの行政幹部の人事を担当した金平海氏と鉱工業担当の安正秀氏の後任は依然確認されていない。

 韓国統一部の関係者は葬儀委名簿について、全ての党高官人事が含まれているわけではないため、今後も見守る必要があると話した。 


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