去る9日と10日、北朝鮮の各地で行なわれた決起大会(提供:news1)
去る9日と10日、北朝鮮の各地で行なわれた決起大会(提供:news1)
北朝鮮は宣伝メディアを通じて、韓国が朝鮮半島情勢を緊張化させる局面に陥るよう仕向けているとして、強い非難をしている。加えて“朝鮮半島3月危機説”についても、繰り返し批判し、現情勢の責任は韓国と米国にあると主張している。

北朝鮮は、今すぐの軍事的挑発を敢行する意思はないと明かし、今後、対話再開もしくは情勢が変化する時を見ながら戦略的対応をしていくという意図なのではと推測される。

北朝鮮の宣伝メディア“朝鮮の今日”は11日「変わらない対決凶心を表す」というタイトルの記事で「南朝鮮(韓国)では、新年早々から我が共和国(北朝鮮)を刺激し、極度の対決雰囲気をあおり立てる非正常的な行為が続けられ、内外の強い糾弾と嘲笑を呼び起こしている」と主張した。

このメディアは「南朝鮮の国防部長官(防衛大臣に相当)をはじめとした軍部の幹部たちがありもしないその誰かの脅威と挑発をあれこれ言いながら、対備態勢の点検だとか、警戒飛行の強化だとか、無分別な対決モードの気狂いの様になっているのが、その端的な実例だ」とし「これは朝鮮半島の平和と安定を破壊し現情勢を緊張激化に追いやる反民族的行為だと言わざるを得ない」と指摘した。

また「極度の不安と危機感に追いやられて、しどろもどろになっている」、「朝鮮半島情勢が緊張と激化の渦の中に入ってしまったら、その原因は他でもない米国と南朝鮮(韓国)当局にある」と主張し、米韓軍事演習が予定されている3月を前後として、北朝鮮が武力挑発に出る可能性が高いとされる“朝鮮半島3月危機説”についても嘲笑の込められた非難をした。
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