協議に臨む(右から)鄭義溶国家安保室長、オブライエン米大統領補佐官、北村滋国家安全保障局長(ホワイトハウス国家安全保障会議のツイッターから)=(聯合ニュース)
協議に臨む(右から)鄭義溶国家安保室長、オブライエン米大統領補佐官、北村滋国家安全保障局長(ホワイトハウス国家安全保障会議のツイッターから)=(聯合ニュース)
【ワシントン聯合ニュース】韓米日の安全保障担当トップによる協議に出席するため訪米した韓国青瓦台(大統領府)の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長が8日(米東部時間)、トランプ米大統領と面会した。予定にはなく、急きょ行われたもので、「朝鮮半島情勢などに対するトランプ大統領の大きな関心を反映したものでないか」(韓国外交筋)との見方もある。

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 鄭氏は8日午後にホワイトハウスで、米国のオブライエン大統領補佐官(国家安全保障担当)、日本の北村滋国家安全保障局長と協議を行った。その途中でトランプ氏が「ちょっと会おうか」と突然連絡を寄越し、急きょ面会したとされる。

 ホワイトハウスは同日夜、トランプ氏が鄭氏、北村氏と面会したと記者団に伝えた。トランプ氏はインド太平洋地域において日本と韓国は米国の最も強力な同盟と言及しながら、米国が両国と共有する深い友情に謝意を伝えたという。

 また、ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)はツイッターに、オブライエン氏が8日に日本と韓国のカウンターパートと2国間、3カ国間の会合を開いたとして、3人で撮った写真を投稿。イランと北朝鮮を巡る状況や韓米日間の安保協力の重要性などを取り上げたと説明した。

 鄭氏は外交や安保懸案を協議するためこれまで何度も訪米しているが、ホワイトハウスが同氏とトランプ氏の面会を公表するのは、2018年3月、鄭氏が訪朝直後にホワイトハウスを訪れ、米朝首脳会談開催を希望する北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)のメッセージを伝えた時以来。

 特にこの日はトランプ氏にとっては緊迫した一日だった。イランが米軍駐留のイラク基地に報復攻撃を加え、これを受け国民向けに演説をした。そうした中での韓日安保担当トップとの面会は異例のことと受け止められている。

 トランプ氏は鄭氏と、北朝鮮を巡る状況について認識を共有したとみられる。北朝鮮が新たな挑発に踏み切ることを防ぐとともに、再び交渉テーブルに着かせて米朝関係に突破口を開くための方策を話し合ったようだ。この場でトランプ氏の文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領へのメッセージがあったかどうかも関心を集める。

 また、トランプ氏が韓日双方の安保担当トップを前に米国との同盟に言及したのは、米朝関係が厳しい状況となっている中、北朝鮮への対応を含め韓米日間の連携の重要性を強調するためだったとの見方もある。 


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