【ソウル聯合ニュース】韓国の疾病管理本部は8日、中国の湖北省武漢市で原因不明のウイルス性肺炎の発症者が増えている問題と関連し、韓国でも同様の症状の患者1人が発生したと明らかにした。 この患者は中国国籍の30代女性で、昨年12月13~17日に仕事で武漢市を訪れた後に肺炎を発症した。現在ソウル近郊の病院で隔離治療と検査を受けており、容体は安定しているという。 調査の結果、感染経路として疑われている海鮮市場の訪問や野生動物との接触はなかったことが分かっている。 疾病管理本部は現在、肺炎を誘発する原因となる病原体に対する検査に加え、患者と共に武漢市を訪問した職場の同僚や、患者と接触した人に対する調査を行っている。武漢に同行した同僚には特別な症状が出ておらず、患者と接触した人については、保健所が発病の有無を監視する予定だ。 一方、疾病管理本部はこの日会議を開き、人から人への感染などが確認されていないとする中国保健当局の発表を根拠に、危機段階を「関心」で維持することにした。 韓国政府の感染病危機管理マニュアルによると、感染症の危機段階は低い順から「関心」「注意」「警戒」「深刻」。
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