新年のあいさつを述べる鄭氏=2日、ソウル(聯合ニュース)
新年のあいさつを述べる鄭氏=2日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国・現代自動車グループの実質トップの鄭義宣(チョン・ウィソン)総括首席副会長は2日、ソウル市内の本社で開いた新年会で、「技術とネットワークの発達により想像の中の未来が現実になり、自動車産業でもこのような変化が加速化している」とし、2020年を未来市場でのリーダーシップ確保の元年とすると抱負を述べた。  鄭氏は、技術、事業基盤、組織文化の革新と消費者ファーストという目標を強調。電動化、自動運転、モビリティーサービスなど未来市場でリーダーシップを可視化し、事業全般にわたり体質改善を続けると表明した。 社員に対しては「スタートアップ企業の創業者」のような創意的思考と挑戦的実行を呼びかけ、自らは水平型コミュニケーションのために率先して組織文化を変えると述べた。 また、技術革新の方向性として電動化市場でリーダーシップを固め、水素産業の拡大を主導するほか、自動運転車の商用化、モビリティーサービス事業の段階的拡大を挙げた。 このほか、専用プラットフォームの開発と主要な電動化部品の競争力強化を基盤に、25年までに電気自動車(EV)専用モデル11車種を含めて計44車種を発売する計画を示した。 EV専用モデルは来年初めに発売し、19年の9車種から25年には23車種に増やす。新しい電気自動車アーキテクチャー(車両の基本骨格)開発システムを導入し、24年に発売する車種に初めて適用する。このほか、ハイブリッド車(HV)13車種、プラグインハイブリッド車(PHEV)6車種、燃料電池車(FCV)2車種などを開発する。 鄭氏は、FCVは今年から燃料電池システム販売を本格化し、関連インフラ構築事業での協力を通じて水素産業の拡大をリードしていくと強調した。  自動運転分野では米自動車部品メーカー、アプティブとの合弁により自動運転技術の競争力を確保し、23年の商用化に向けて開発するとした。22年に自動運転プラットフォームを開発し、23年に一部地域で実用化。24年下半期から本格的な量産に入る計画だ。 モビリティー分野は米国、欧州、アジアなど主要地域で法人を設立して今年から本格的に事業を推進し、段階的に拡大していくと説明した。 また、未来成長のためのグループ総投資額を大幅に拡大し、今後5年間で計100兆ウォン(約9兆4000億円)以上を投資する計画を明らかにした。 現代自動車は昨年には、「市場の版図を主導するゲームチェンジャーとしての飛躍」を目標に、大規模投資と提携協約、働き方改革などを推進したと説明した。
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