会談は午前11時から約35分間行われた。
ビーガン氏は「対話と交渉による朝鮮半島の非核化と平和構築という歴史的な課題を実現するため、諦めずに最善を尽くしていくという考えに変わりはない」と応じた。
北朝鮮が米朝交渉の期限とする年末が目前に迫るなど、対立の様相が強まる厳しい状況の中、非核化交渉の勢いを維持することの重要性について両者の認識が一致したものと受け止められる。
実際に青瓦台では、ビーガン氏がトランプ米大統領から対北朝鮮交渉の実質的権限を委任された「キーマン」であることから、同氏の来韓が最近の米朝間の対立ムードを転換させる糸口になるとの期待を示す向きもある。
文大統領とビーガン氏は非公開の会談で、膠着(こうちゃく)状態にある最近の米朝対話の状況を打開し、非核化交渉の勢いを維持するための方策を集中的に議論したとみられる。
ビーガン氏はこの日午前、外交部の李度勲(イ・ドフン)朝鮮半島平和交渉本部長と会談した後の共同会見で「北朝鮮のカウンターパートと直接話したい」と北朝鮮側に会談を提案したことから、非公開の会談ではこれに対する北側の反応に関しても意見交換したものとみられる。
ビーガン氏は文大統領との会談後、鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長(閣僚級)と個別に会談した。
この席で両氏は現在の状況に対する評価を共有し、交渉を進展させるために緊密な意思疎通を続けることで一致した。
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