釜山港に並ぶコンテナ貨物(資料写真)=(聯合ニュース)
釜山港に並ぶコンテナ貨物(資料写真)=(聯合ニュース)
【世宗聯合ニュース】韓国企画財政部は13日公表した経済動向報告書(グリーンブック)12月号で、最近の韓国経済について、「サービス業生産と消費は緩やかな増加傾向を維持している」とする一方、「輸出と建設投資が成長を制約する要因になっている」と指摘した。

 政府は報告書の4月号から10月号まで7か月連続で「不振」という表現を用いていたが、11月号では使わなかった。12月号にも「不振」の言葉はない。

 政府は報告書で、世界の貿易や製造業景気の冷え込みなどで世界経済が同時減速するなか、米中貿易交渉の行方、世界の半導体市況の回復時期、日本政府による対韓輸出規制に関する不確実性が存在していると指摘した。

 10月の主要経済指標をみると、鉱工業生産は前月比1.7%減少し、サービス業生産は0.3%増加。全産業の生産は0.4%減となった。設備投資は運送装備分野で投資が増えたが、機械類分野では減り、前月比0.8%減となった。一方、建設投資は前月比1.7%増加した。

 11月の輸出は前年同月比14.3%減少した。世界経済の減速、半導体の単価下落などが影響し、12か月連続のマイナスとなった。

 11月の消費関連の速報値をみると、韓国製乗用車の国内販売台数は前年同月比2.0%減少。一方、百貨店売上高は前年同月比3.3%、ディスカウントストア売上高は2.5%、インターネット通販売上高は2.9%、韓国国内でのクレジットカード使用額は7.6%、それぞれ増加した。また、訪韓中国人客も30.0%増えた。

 政府は、リスク管理に万全を期し、年内いっぱい財政執行と政策金融、貿易金融の実施に取り組むとしている。


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