大韓航空(資料写真)=(聯合ニュース)
大韓航空(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国航空最大手の大韓航空がこのほど、同性婚が合法のカナダで発行された婚姻証明書を提出した韓国国籍の40代女性の同性夫婦を、マイレージ(マイル)を合算使用できる「家族」として認めた。航空業界が12日、伝えた。 大韓航空はスカイパス会員を対象に、飛行機への搭乗などで貯められるマイルを家族と合算し、特典航空券などと交換できるファミリープランを実施している。家族の範囲は配偶者、子ども、両親、兄弟姉妹、祖父母、孫、義理の親、義理の息子、義理の娘までと規定している。 家族登録をするには、申請者と登録する家族の家族関係と生年月日が記載されている公的書類が必要で、韓国居住者の場合は6カ月以内に発行された住民登録証、家族関係証明書など、韓国以外の居住者の場合は6カ月以内に発行された婚姻証明書、出生証明書、戸籍、納税申告書などだ。 だが、韓国では同性婚が認められていないため、韓国の同性カップルはこうした家族登録が難しい。 同性の男性パートナーを持つ映画監督の金趙光秀(キムジョ・グァンス)氏は2017年、パートナーと法的に家族として登録されておらず、韓国航空大手のアシアナ航空にマイル合算を認めてもらえなかったと明かしている。 今回のケースも、同性婚が認められている外国で取得した婚姻証明書があったために家族登録が可能だった。 大韓航空は、各国の関連法に基づいて家族関係を認め、家族として登録していると説明する。同社関係者は「例えば、同性愛を認めている米州、カナダで事実婚関係を証明する公的書類を提出すれば家族登録が可能だ」と話している。 これと関連し、性的少数者(LGBT)の権利保護に取り組む韓国のリュ・ミンヒ弁護士は自身のツイッターに「2013年にカナダで婚姻を届け出た、2人とも韓国国籍を持つ女性の同性カップルが大韓航空で家族会員として認められた」と歓迎の意を示した。 一方、アシアナ航空も、原則として家族関係を証明する書類があればマイル合算のための家族登録が可能だとしている。同社の関係者は「当該国で認める証明書類を提出すれば、同性カップルも家族登録はできるが、海外で同性夫婦による家族登録の申請はまだないと承知している」と話した。
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