イム・ジョンソク前韓国大統領秘書室長(提供:news1)
イム・ジョンソク前韓国大統領秘書室長(提供:news1)
今、韓国国内では来年の国会議員選挙への政界の動向が連日話題となっている中、イム・ジョンソク前大統領秘書室長が国会議員選挙への辞退を宣言したため、出馬を希望する他の青瓦台(韓国大統領府)出身者たちに及ぼす影響に関心が集まっている。

自・他薦で来年の選挙を準備している前・現職の青瓦台参謀者の人数は30~40人ほどであると伝えられているが、一方で、その人数が70人以上との話も出ている。

文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領の支持率が依然として40%後半を維持している状況から、“青瓦台出身”という“武器”をもって選挙に打って出るという戦略である。

しかし、文在寅政府の青瓦台出身の代表的な人物であるイム前室長が不出馬を宣言したことにより、彼らの出馬への動きにためらいが生じるしかないという見方が出てきている。

実際、イム前室長の不出馬宣言以後、青瓦台出身者たちの大挙とした“出馬への動き”に対する批判的な声が、政界の内外から出てきている。大統領の間近で補佐すべき人物たちが、選挙という“ぼた餅”に関心を持っているということが、国民の目にはいい印象として映っていないという指摘である。

同じく来年の議員選挙の辞退を宣言した、韓国与党(共に民主党)イ・チョルヒ議員は今日(19日)ラジオでのインタビューで「大統領のそばにいた方々は結局秘書である。秘書は仕事としてリーダーが成功するようにすることがその役目であるのに、リーダーのそばに少しの間とどまり、誰彼と皆が(議員として)出馬することは大きな誤りである」と指摘し、また「リーダーを売り飛ばし、自分の政治的出世を企てることは旧態依然のやり方だ」と警告した。

金大中(キム・デジュン)政権当時の青瓦台秘書室長であった議員もラジオ出演の中で「青瓦台に入ったなら大統領の成功のために努力すべき。自分の将来のために選挙に出馬しようと皆が駆けずり回ることは見苦しい」と批判した。
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