ソウル鍾路警察署から送検される番組制作関係者=14日、ソウル(聯合ニュース)
ソウル鍾路警察署から送検される番組制作関係者=14日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】ソウル地方警察庁は14日、韓国の音楽専門チャンネルMnetが放送したアイドルオーディション番組「プロデュースX(エックス)101」で視聴者投票結果を不正操作したとされる番組制作関係者2人の身柄を検察に送った。起訴相当の意見を付けた。

 番組担当プロデューサーのアン・ジュンヨン氏とチーフプロデューサーのキム・ヨンボム氏は詐欺などの容疑で5日に逮捕され、警察署で取り調べを受けてきた。この日午前、「投票操作の疑いを認めるか」との報道陣の質問に、アン氏は「すみません」とだけ言い、護送車に乗り込んだ。

 「プロデュースX101」は芸能事務所に所属してアイドルデビューを目指す練習生の公開オーディション番組「プロデュース101」のシーズン4。アン氏らはシーズン1~4の視聴者投票の結果に手を加えることで特定のデビュー候補者に利益に与えた疑いが持たれている。

 警察の取り調べでアン氏はシーズン3と4で投票結果の順位を操作したことを認めたとされる。アン氏が昨年以降、芸能事務所から遊興店(キャバクラなど)で何度も接待を受けたことも分かった。接待の総額は数千万ウォン(1000万ウォンは約93万円)に上るようだ。

 警察はシリーズ全般で投票操作があったとみて、制作関係者だけでなく芸能事務所関係者、Mnetを運営するコンテンツ大手CJ ENM幹部など約10人を立件して調べを進めている。

 「プロデュースX101」の投票操作の疑惑は今年7月、視聴者投票によりデビューメンバーを選ぶ最終回の放送で大方の予想に反して有力候補が脱落し、意外な候補がメンバーに入ったことをきっかけに持ち上がった。


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