金氏は「脱北者は北韓離脱住民法上の一定要件と手続きを経た明白な韓国国民であり、今回の事例とは全く別の問題」と述べた。
政府は7日、東海の南北軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)を越えて韓国側海域に入り、2日に韓国軍当局に拿捕(だほ)された漁船に乗っていた北朝鮮住民2人について、7日午後に南北軍事境界線がある板門店で北朝鮮に追放したと発表した。2人は東海でイカ釣り漁中だった漁船で乗組員16人を殺害して逃走中だった。
金氏は、追放された2人について、「調査の過程で亡命の意思を明らかにしたが、発言の一貫性や状況を総合した結果、純粋な亡命の意思とみるよりは犯罪後の逃走が目的(の意思表明)とみるのが妥当だと判断した」と説明した。
政府が韓国入りした北朝鮮住民を追放したのは今回が初めて。金氏は、追放措置が当事者の供述など状況証拠だけでなくある程度の物証を確保した状態で取られた措置であることを示唆した。
2人が乗っていた船舶の船内から血痕やDNAのようなものが見つかったかとの質問には「船内にそのような痕跡がある程度あったと把握している」と答えた。
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