韓国大統領府が日韓首脳対話を無断で撮影・公表＝日本メディアが報道

韓国青瓦台（大統領府）が公開していた文在寅（ムン・ジェイン）大統領と日本の安倍晋三首相の対話写真について、日本メディアが「韓国が無断で撮影し公開したもの」と7日、報道した。

　メディアは「日韓請求権協定違反の状況を是正せず、日韓関係を改善させたい韓国が、一方的に首脳間の対話を内外に示そうとした」とし「韓国に対する日本政府の不信感が強まった」と伝えた。

　文大統領と安倍首相の対話は去る4日、タイ・バンコクで開かれた東南アジア諸国連合（ASEAN）プラス3首脳会議前に行われた。

　安倍首相と同行していた関係者によると、日韓首脳の対話が行われていた空間は各国の首相と通訳のみが入室できる場所だった。しかし青瓦台が公開した時間には日韓首脳とそれぞれの英語通訳の計4人が写っている。これは別の人物がこの空間で撮影したことになる。メディアによると、写真の撮影者は鄭義溶（チョン・ウィヨン）国家安保室長だという。

　またメディアは韓国政府が首脳間の接触から写真撮影、公表まで用意周到に準備したものとみていると伝えた。

　青瓦台は公式ホームページに両首脳が対話する写真を掲載し、「文大統領が日本の首相と歓談」と発表した。韓国語だけでなく英語、日本語でも説明しており、対外的なアピールも狙ったとメディアは指摘した。

　一方、日本の外務省はホームページでは文大統領との対話は紹介していない。メディアはこれについて「日本側は正式な会談ではなかったとの立場」とし「そもそも日本側は日韓首脳が対話する事前の準備はしていなかった。写真撮影はなおのこと」と伝えた。