国会外交統一委員会に出席した金氏(右)=7日、ソウル(聯合ニュース)
国会外交統一委員会に出席した金氏(右)=7日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の金錬鉄(キム・ヨンチョル)統一部長官は7日、国会外交統一委員会で、「2日に拿捕(だほ)した北の住民2人は同僚の(漁船)船員16人を殺害して逃走したと把握している」として、「亡命の意思を表明したが、一貫性がなく信頼できないと判断し、追放した」と明らかにした。 金氏によると、2人は8月中旬に北朝鮮東部の金策港を出航した船に乗ってロシア海域などでイカ漁をしていたが、暴力を振るう船長を3人で共謀して殺害。犯行を隠蔽(いんぺい)するため漁船の乗組員15人も殺害した。北部の慈江道に逃走するため、金策港付近に移動したが共犯の1人が逮捕され、再び逃走した。韓国に入る過程で海軍に発見され2日間逃走。警告射撃を受けながらも逃走を試みたという。 金氏は「殺人など重大な非政治的犯罪を犯しているため、韓国社会に入れるのは危険であり、国際法上の難民に該当しないと結論付け追放した」と説明した。 2人は7日午後、南北軍事境界線がある板門店で北朝鮮側に追放された。
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