北朝鮮の朝鮮中央通信は2017年11月29日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」の発射実験に成功したと報じた=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
北朝鮮の朝鮮中央通信は2017年11月29日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」の発射実験に成功したと報じた=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国国防部のキム・ヨンファン情報本部長は6日、国会の国政監査で、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)を移動式発射台(TEL)から発射する能力を備えていないと明らかにした。先月8月に開かれた国会の国政監査で移動式発射台から発射が可能とした答弁を事実上修正したもので、論争を呼びそうだ。 国会情報委員会の委員長を務める野党「正しい未来党」の李恵薫(イ・ヘフン)議員が監査途中、記者団に伝えた。 キム氏は先月8月の国政監査では「(北朝鮮の)ICBMはTELから発射可能な水準まで高度化した状態」と答弁していた。 だが、この日は「(北朝鮮は)これまでICBMは移動式発射台から発射しなかったため、その能力を備えていないと判断する」と報告したという。 同委員会の幹事を務める野党「自由韓国党」の李恩宰(イ・ウンジェ)議員によると、キム氏は「(北朝鮮が)移動式発射台を使ったICBMの発射を試みたが、問題が生じてできなかった」と明らかにした。北朝鮮がいつ、どの機種のICBMの発射実験に失敗したかは言及しなかったという。 また、北朝鮮がミサイルエンジン燃料を液体から固体に切り替えていると報告したという。李氏は「固体燃料は相当危険だ。液体燃料は注入する時間がかかるが、固体燃料は常に装填(そうてん)しておき、いつでも発射できるため、把握することが困難だ」と説明した。 北朝鮮はミサイル約11~12機を固体燃料を利用して実験を行ったとの報告もあったという。 北朝鮮が先月31日に発射した飛翔(ひしょう)体に関して、キム氏は「弾道ミサイル」と断定したという。北朝鮮は「超大型放射砲(多連装ロケット砲)」を発射したと主張している。
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