サムスン電子の7~9月期の営業利益は前年同期比55.7%減、前期比では17.9%増となった(コラージュ)=(聯合ニュース)
サムスン電子の7~9月期の営業利益は前年同期比55.7%減、前期比では17.9%増となった(コラージュ)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国のサムスン電子が31日発表した7~9月期の連結決算(確報値)によると、本業のもうけを示す営業利益は7兆7800億ウォン(約7290億円)で、過去最高だった前年同期に比べると55.7%減少したが、前期比では17.9%増加した。売上高は62兆ウォンとなり、前年同期比5.3%減、前期比では10.5%増となった。業績はスマートフォン(スマホ)とテレビの販売好調を追い風に前期に比べ大幅に改善。ただ、主力事業の半導体メモリー部門は不況による不振が続いた。 7~9月期の営業利益率(売上高に営業利益が占める割合)は12.5%と、前年同期(26.8%)の半分未満に落ち込んだ。ただ、前期(11.8%)に比べると改善し、業績悪化の底入れも指摘される。 7~9月期の部門別業績を見ると、半導体事業は全般的な不況から営業利益が3兆500億ウォンと前年同期に比べ10兆6000億ウォン急減。前期比でも3500億ウォン減少した。売上高は前年同期比29.0%減の17兆5900億ウォン。とりわけ、メモリー部門の売上高は13兆2600億ウォンで37.0%急減した。 ディスプレー部門の営業利益は1兆1700億ウォンで、前年同期比で微増した。中小型ディスプレーのライン稼働率拡大と生産性向上などによるコスト削減が奏効した。 スマホ事業を担うIT・モバイル(IM)部門の営業利益は2兆9200億ウォンと前年同期比31.3%増、前期比では87.1%急増した。戦略機種「ギャラクシーノート10」などの販売が好調で、中低価格帯製品の収益性も改善したため。 消費者家電(CE)部門の営業利益は前年同期比1.8%減の5500億ウォンにとどまった。売上高は10兆9300億ウォンで、前年同期比では7.0%増加したものの、前期比では1.0%減だった。テレビは高価な製品の販売が増えたが、価格競争の激化で収益性が低下した。 サムスン電子はあわせて、7~9月期に設備投資として6兆1000億ウォンを執行し、今年1~9月の累計投資額が16兆8000億ウォンになったと発表した。事業別では半導体が14兆ウォン、ディスプレーが1兆3000億ウォンなどだった。
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