金剛山観光地区(資料写真)=(聯合ニュース)
金剛山観光地区(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部は29日、北朝鮮との協力事業である金剛山観光の再開・活性化に向けた方策として取り沙汰される「個別観光」について、観光客の身の安全の保証問題が解決されてはじめて可能であり、南北実務会談が実現すればこの問題を話し合うとの立場を示した。

 

 同部の当局者は記者団に「安全が保証されてこそ、訪朝を承認できる」と語った。

 ただ、「政府が個別観光を特定して検討しているというにはまだ早い」と述べ、金剛山問題の「創意的な解決策」を講じる上で、さまざまな条件や環境、金剛山の特性などを多角的に考慮すると説明した。

 金剛山観光事業は2008年、韓国人観光客が北朝鮮兵に射殺される事件が起きたことから、10年以上中断されている。再開を巡り、韓国の事業者が金剛山観光の代金をまとめて北朝鮮に支払う以前のやり方は大量の現金の流入を禁じた国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁違反となり得るため、個人が北朝鮮で食事代や宿泊代を支払う個別観光方式などが取り沙汰されている。

 韓国政府は28日、金剛山観光で用いる韓国側施設の撤去に向けた文書交換方式での協議を求めた北朝鮮に対し、金剛山観光問題を包括的に議論するための実務会談を提案する通知文を送った。北朝鮮から回答はまだない。


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