追悼碑前で李さんを追悼する李首相=22日、東京(聯合ニュース)
追悼碑前で李さんを追悼する李首相=22日、東京(聯合ニュース)
【東京聯合ニュース】韓国の李洛淵(イ・ナクヨン)首相が22日午後、JR新大久保駅を訪れ、2001年に同駅ホームから転落した人を救おうとして亡くなった韓国人留学生、李秀賢(イ・スヒョン)さん(当時26)の追悼碑に献花した。 追悼碑には「カメラマンの関根史郎氏、韓国人留学生の李秀賢氏は2001年1月26日午後7時14分頃、新大久保駅において線路上に転落した男性を発見し、自らの身の危険を顧みず救助しようと敢然と線路に飛び降り、尊い命を落とされました。両氏の崇高な精神と勇敢な行為を永遠にたたえ、ここに記します」と刻まれている。 当時、李氏らの行動は日本社会に衝撃と感動を与えた。両国に追悼ムードが広がり、李氏は両国の友好関係を象徴する存在となった。 李さんの父親、李盛大(イ・ソンデ)さんは02年、両国の懸け橋の役割を果たそうとしていた息子の遺志を継ぎ、日本人らが募った弔慰金などを基に日本で勉強しているアジアの留学生を支援するため「李秀賢顕彰奨学会(現・エルエスエイチアジア奨学会)」を設立し、15年には両国の親善交流に寄与したとして日本政府から旭日双光章が贈られた。 李首相が李さんの追悼碑に献花したのは、両国関係が悪化している中、両国の友好関係の重要性をかみしめるためと受け止められる。 李首相は献花後、記者団に対し、「人間愛は国境も超えるということを二人の義人が実践して見せた」として、「そのような献身の心を追悼するために来た」と述べた。また、「両国は長くみれば1500年の友好交流の歴史があり、不幸な歴史は50年にならない」として、「金大中(キム・デジュン)元大統領が話したよう、50年足らずの不幸な歴史のため、1500年に及ぶ友好と協力の歴史に傷をつけることは愚かなこと」と強調した。 新大久保駅には多数の日本メディアも取材に駆けつけ、関心の高さをうかがわせた。
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