韓国の李首相(左)と安倍首相(イラスト)=(聯合ニュース)
韓国の李首相(左)と安倍首相(イラスト)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の李洛淵(イ・ナクヨン)首相は天皇が即位を国内外に宣言する「即位礼正殿の儀」に出席するための訪日期間中(22~24日)、日本の高官級のほか、学界やメディア、経済界などのオピニオンリーダーと会い、意見交換する予定だ。韓国政府関係者が14日、明らかにした。 韓国大法院(最高裁)が強制徴用訴訟で日本企業に賠償を命じる判決を出してから両国が1年間近く対立を続ける中、日本社会のオピニオンリーダーとの接触を通じ、両国間の相互理解を広げていく考えだ。居酒屋など日本の国民と触れ合える場所で意見交換することも検討しているという。 韓国政府関係者は聯合ニュースに対し、「人に会うことも重要だが、場所自体がメッセージ」として、「日本内での韓国に対するイメージを高める機会になり得る」と述べた。 即位礼正殿の儀はテレビで生中継されるなど、日本の国民の関心が集まるため、李氏は天皇に伝えるあいさつなどを熟考しているという。 安倍晋三首相とも対面するとみられ、融和的な雰囲気をつくるための地ならしを行う見通しだ。安倍首相との会談が実現する場合、強制徴用賠償問題や日本の対韓輸出規制措置、軍事情報包括保護協定(GSOMIA)終了決定などについて意見交換するか注目される。李氏は対立解決に向けた原則や方向性についてのコンセンサスを形成するとともに、今後、両国の対話が促進されるよう、環境を整えることに注力するとみられる。 具体的なメッセージは21日に予定されている文在寅(ムン・ジェイン)大統領との会合で調整する見通しだ。
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