取り調べを終えて警察を出る男(資料写真)=(聯合ニュース)
取り調べを終えて警察を出る男(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国検察は30日、ソウルの繁華街、弘大で日本人女性に暴行を加えた韓国人の30代の男について、身柄を拘束し、傷害・侮辱罪で起訴したと発表した。

 

 ソウル西部地検によると、この男は先月23日午前6時ごろ、地下鉄2号線の弘大入口駅近くを歩いていた日本人女性を暴行したとされる。男は女性の髪をつかみ、座り込んだ女性の顔を1回ひざ蹴りしたという。女性は脳振とうなどで全治2週間の診断を受けた。また、男は女性をののしり、日本人を侮辱する単語を使ったことも分かった。

 警察は男を暴行・侮辱容疑で立件して取り調べ、書類送検したが、検察市民委員会は男に暴力の前科が多数あることから、身柄を拘束すべきとの意見を提出した。検察関係者は「被害者の診断書があり、傷害容疑を適用した」とし、再犯が懸念されるため身柄を拘束したと説明した。

 この事件を巡っては、女性の同行者が暴行を受ける様子を撮影した動画と写真をSNS(交流サイト)に投稿。これがSNS上で拡散し、波紋が広がっていた。

 映像を見た韓国のネットユーザーからは「(韓日関係が悪化する中で)わざわざ韓国に来た人なのに、このようなことがあってはならない」「国の品格を傷つけた」などと男を批判する書き込みが相次いだ。


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