今年6月、文大統領(右)は韓国を初訪問したムハンマド皇太子と青瓦台で会談した=(聯合ニュース)
今年6月、文大統領(右)は韓国を初訪問したムハンマド皇太子と青瓦台で会談した=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は18日、サウジアラビアの実権を握るムハンマド皇太子と電話で会談し、14日(現地時間)に起きたサウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコの石油関連施設への無人機による攻撃や中東情勢などについて意見交換した。青瓦台(大統領府)の高ミン廷(コ・ミンジョン)報道官が伝えた。 文大統領は、サウジアラビアの石油施設に対する攻撃が韓国はもちろん世界の安全保障に対する脅威であり国際社会が断固として対応する必要があるとの考えを示した。韓国政府はテロ撲滅に向けた国際社会の努力を支持するとした上で「世界のエネルギー安全保障を脅かす今回のような事態が二度と起きてはならない」と強調した。 ムハンマド皇太子は「再発防止に向け国際社会が声をそろえ、断固たる対応を取るべきだ」と応じた。 主要油田地域に対するこれまでに例のない攻撃で中東地域をはじめ世界石油市場が脅かされる被害が生じたとしながら「国連など国際社会と共同で調査を行っている」と説明した。 また、同盟国との協力を通じた共同対処とともに、今回のような被害を防ぐための防衛体制構築への支援も要請。ムハンマド皇太子と文大統領は緊密に協力していくことで一致した。 文大統領は「韓国は原油の約30%をサウジアラビアから供給を受けている。攻撃を受けた施設の早期復旧を願い、復旧過程で韓国が参加できる部分があれば快く応じる用意がある」と述べた。 ムハンマド皇太子は「今回のテロでサウジアラビアの原油生産量が半分に減少したが、備蓄を緊急放出しながら復旧作業を迅速に進めている。現在(被害の)3分の2が復旧し、10日以内に生産量を100%回復できる」と述べた。
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