あいさつを述べる鄭景斗氏=26日、ソウル(聯合ニュース)
あいさつを述べる鄭景斗氏=26日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官は26日、同部が開催した世界安保学大会のあいさつで、北朝鮮について「相次ぐ弾道ミサイルなどの短距離飛翔(ひしょう)体発射と対南(韓国)非難により、軍事的緊張を高めている」と述べた。  その上で「70年間続いてきた南北の軍事的対決と緊張が一朝一夕に変わるのは容易でない」との認識を示した。 また、「(軍事的緊張の解消は)国際社会の支持と関心が加わったとしてもその結果を予断するのは非常に難しいことだ」とし、「韓国軍は確固たる軍事準備態勢と韓米合同防衛態勢を維持し、政府の外交的努力をしっかりと支えている」と強調した。 北朝鮮は24日早朝、朝鮮半島東の東海上に超大型放射砲(多連装ロケット砲)と命名した短距離飛翔体2発を発射した。発射は今月に入って5回目、今年9回目となる。 また、対韓国窓口機関・祖国平和統一委員会の報道官談話で文在寅(ムン・ジェイン)大統領が光復節(日本による植民地支配からの解放記念日、8月15日)の式典で行った演説をあからさまに非難するなど、韓国への攻勢を強めている。 鄭氏は「一筋縄ではいかない」朝鮮半島の周辺情勢も取り上げ、「中国、ロシアの軍用機がKADIZ(韓国防空識別圏)内に無断進入して合同演習を行ったり、ロシアの軍用機が独島上空を領空侵犯したりし、特に日本は安保上の理由だとして輸出規制という不当な経済的措置を取るなど、地域内の国家間の対立が非常に深刻化している」と述べた。
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