北朝鮮外務省が韓米の「敵対行為」を非難する談話を発表した(イラスト)=(聯合ニュース)
北朝鮮外務省が韓米の「敵対行為」を非難する談話を発表した(イラスト)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の当局者は22日、韓米の「軍事的な敵対行為」が朝鮮半島平和に向けた対話の勢いをそいでいると北朝鮮が外務省報道官談話で批判したことに関し、「(南北)共同宣言を履行するには対話と協力が唯一の道。互いに異論があるなら対話の場でいくらでも調整できる」と記者団に述べた。その上で、北朝鮮に対し、「朝鮮半島の平和定着と南北関係の発展を目指すわれわれの努力に積極的に応じてほしい」と重ねて対話を促した。

 北朝鮮外務省はこの日、朝鮮中央通信のホームページ上で報道官談話を発表し、「あらゆる問題を対話と交渉を通じて平和的に解決しようとするわれわれの立場には変わりがないが、軍事的な脅威を伴う対話には興味がない」とけん制した。対話の意向はあるものの、当面は交渉テーブルに戻らないことを示唆したとみられている。

 一方、統一部によると、韓国と北朝鮮の連絡チャンネルの一つ、北朝鮮・開城の南北共同連絡事務所の韓国側所長を務める徐虎(ソ・ホ)同部次官は23日、約1か月ぶりに連絡事務所に出勤する予定だ。

 ただ、非核化を巡る米朝実務交渉の再開時期が見通せず、南北関係も停滞していることから、中断している連絡事務所の南北所長による定例会議は23日も開かれない。


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