韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は16日朝、江原道・通川付近から朝鮮半島東の東海上に飛翔体を2回発射した。写真は10日に北朝鮮が発射した飛翔体=(聯合ニュース)《転載・転用禁止》
韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は16日朝、江原道・通川付近から朝鮮半島東の東海上に飛翔体を2回発射した。写真は10日に北朝鮮が発射した飛翔体=(聯合ニュース)《転載・転用禁止》
◇北朝鮮 文大統領の演説非難直後に飛翔体発射 北朝鮮が、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が15日に行った光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)の式典での演説を非難したのに続き、武力示威に乗り出した。北朝鮮の対韓国窓口機関・祖国平和統一委員会は文大統領の演説から丸1日も経たない16日朝に報道官談話を出し、文大統領を強い口調で非難した。また、その直後に東部の江原道・通川付近から朝鮮半島東の東海上に向けて未詳の飛翔(ひしょう)体を2回発射し、韓国への「軍事挑発」を行った。◇統一部当局者 北朝鮮の文大統領非難に「度を越えた無礼な行為」 統一部当局者は16日、北朝鮮が文在寅(ムン・ジェイン)大統領が前日に行った光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)の式典での演説を非難したことに対し、「北がわが民族最大の慶事である光復節の翌日にわれわれを中傷したことに対して深い遺憾を表する」と述べた。統一部の当局者が直接遺憾を表明するのは、これまで韓国政府が北朝鮮の非難に対し直接的な対応を控えてきたことと比べても異例といえる。この日午前に統一部が定例会見で発表した公式な立場よりも多少強いトーンだ。同当局者は「政府はこれまで、(実施中の)韓米合同軍事演習が北を狙った野外機動訓練ではなく、(米軍主導の韓米連合軍が持つ)有事作戦統制権の韓国軍への移管に備えた合同指揮所訓練であることを何度も説明したが、北がわれわれを非難したのは当局の公式の立場表明とするには度を越えた無礼な行為だ」と指摘した。◇日本の自己矛盾 対韓規制直前に「安保上の輸出規制は貿易秩序を阻害」 日本政府は先月1日、半導体などの材料3品目の韓国向け輸出規制強化を発表したが、その5日前に「安全保障を理由とする輸出規制は貿易・投資の自由化を阻害しかねない」とする内容の報告書を公表していたことが分かった。対韓輸出規制措置の理由に安全保障を挙げた日本政府の自己矛盾を示したもので、注目される。◇日本の輸出規制などで不確実性拡大 輸出・投資不振続く 韓国企画財政部は16日公表した経済動向報告書(グリーンブック)8月号で、最近の韓国経済を「生産は緩やかに増加したが、輸出と投資の不振な流れが続いている」と診断した。同部は今年4~6月期の韓国経済について「グローバル製造業の景気など世界経済の成長鈍化と半導体業界の不振が続く中、最近の日本政府の輸出規制措置と米中貿易摩擦の激化など不確実性が拡大している」と説明した。
Copyright 2019(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0