北朝鮮の朝鮮中央テレビが7日に報じた短距離弾道ミサイルと推定される飛翔体発射の様子=(朝鮮中央テレビ=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
北朝鮮の朝鮮中央テレビが7日に報じた短距離弾道ミサイルと推定される飛翔体発射の様子=(朝鮮中央テレビ=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国軍合同参謀本部は10日、北朝鮮が同日午前5時34分ごろと同50分ごろに東部の咸鏡南道・咸興付近から朝鮮半島東の東海上に短距離弾道ミサイルと推定される飛翔体計2発を発射したと発表した。高度は約48キロ、飛距離は約400キロ、最大飛行速度をマッハ6.1(音速の6.1倍)以上だったとした。北朝鮮は6日にも短距離弾道ミサイル2発を発射している。北朝鮮は近ごろ飛翔体を相次ぎ発射しており、7月25日、31日、8月2日、6日に続き今回で5回目。今年に入り7回目となる。韓国軍は11日から本格的に始まる韓米合同軍事演習に対する武力示威とみて、さらなる発射の可能性に備えて警戒を続けている。 軍当局は今回の飛翔体について、高度や飛距離、最大飛行速度からロシア製「イスカンデル」の北朝鮮版と呼ばれる「KN23」の可能性が高いと分析している。 北朝鮮は今年5月、約1年5カ月ぶりに公開兵器訓練を再開し、これまでにKN23と推定される飛翔体を少なくとも4度(5月4日、同9日、7月25日、8月6日)試射した。韓国軍は7月31日、8月2日の飛翔体もKN23の可能性が高いと分析している。ただ、北朝鮮は7月25日の発射について「新型戦術誘導兵器の威力示威射撃」と発表し、同31日と8月2日の発射に対しては「新型大口径操縦放射砲(ロケット砲)」の試射だと主張した。このため、今回発射した飛翔体がロケット砲である可能性も排除できないとの見方もある。 8月6日の短距離ミサイル発射からわずか4日後に再び飛翔体を発射したのは、11日から本格的に行われる韓米両軍の合同軍事演習に対する武力示威とみられる。合同参謀本部は北朝鮮軍が現在、夏季訓練中であることや、韓米合同軍事演習が始まったことから、北朝鮮がさらに飛翔体を発射する可能性が高いと判断し、動向を監視して確固とした対応態勢を維持するとしている。韓国青瓦台(大統領府)も「あすから実施予定の韓米合同指揮所演習に対応した武力示威」との判断を示した。 
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