北朝鮮は10日早朝、東部の咸鏡南道・咸興付近から朝鮮半島東の東海上に短距離弾道ミサイルと推定される飛翔体2発を発射した=(聯合ニュース)
北朝鮮は10日早朝、東部の咸鏡南道・咸興付近から朝鮮半島東の東海上に短距離弾道ミサイルと推定される飛翔体2発を発射した=(聯合ニュース)
【ソウル聨合ニュース】韓国青瓦台(大統領府)は10日、北朝鮮が同日早朝に未詳の飛翔体を発射したことについて「あすから実施される予定の韓米合同指揮所演習に対応した武力示威と判断した」との見方を示した。青瓦台の高ミン廷(コ・ミンジョン)報道官が伝えた。 鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長(閣僚級)、 鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官、徐薫(ソ・フン)国家情報院(国情院)院長らは午前7時に関係閣僚によるテレビ会議を開き、飛翔体発射が武力示威であり、北朝鮮が独自に開発した新型短距離飛翔体の性能を確認する目的もあると判断した。 会議では朝鮮半島の全般的な軍事・安全保障状況に関する議論も行われた。指揮所演習を通じ、いかなる軍事的状況にも対応できる確固たる連合防衛態勢を点検することにした。 高報道官は「北は現在、夏季軍事訓練を実施中で、韓国に対する特異な軍事動向はないと分析したが、北による相次ぐ(飛翔体の)発射が朝鮮半島の軍事的緊張を高める恐れがあるため中断するよう促した」と説明した。 飛翔体については短距離弾道ミサイルと一旦判断し、韓米の情報当局が緊密に連携して詳しい分析を進めるという。 北朝鮮は同日午前、咸鏡南道・咸興付近から朝鮮半島東の東海上に未詳の飛翔体を2発発射した。韓国軍合同参謀本部によると、韓国軍は同日午前5時34分ごろと同50分ごろに飛翔体発射を探知した。飛翔体は短距離弾道ミサイルと推定され、高度は約48キロ、飛距離は約400キロ、最大飛行速度はマッハ6.1(音速の6.1倍)以上だったとした。 北朝鮮は6日に弾道ミサイル2発を発射したばかり。今年に入りミサイルやロケット砲と推定される飛翔体を発射したのは7回目となる。
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