東京・新大久保のコリアタウン(資料写真)=(聯合ニュース)
東京・新大久保のコリアタウン(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】 韓国発の美容「Kビューティー」が第3次韓流ブームを追い風に日本で人気を集め、韓国の化粧品の対日輸出額が大幅に増加したことが8日、分かった。

 韓国の関税庁と保健福祉部によると、昨年の韓国化粧品の対日輸出額は3億ドル(約318億円)で、前年(2億3000万ドル)に比べ34.2%増加した。増加率は、韓国化粧品の輸出先上位5カ国・地域のうち中国(同37.5%増)に次いで2番目に高かった。

 全体の化粧品輸出額に占める対日輸出額の割合も2017年の4.6%から昨年は4.8%に上昇した。こうした傾向は今年も続いており、1~5月の日本向け輸出額の割合は6.1%を記録した。

 大韓化粧品産業研究院は最近まとめた日本の化粧品市場に関する報告書で「Kビューティーはグルメ、音楽、ビューティーなど多様なコンテンツを中心とした第3次韓流ブームの主軸になっているほど日本の女性から爆発的な人気を得ている」と説明した。

 報告書によると、韓国化粧品は10~20代に人気があり、コスメ雑誌の人気製品ランキングでは韓国ブランドの製品が多数ランクインした。

 日本では韓国女性風のメイクを「オルチャンメイク」と呼び、6月末現在、インスタグラムで「オルチャンメイク」というハッシュタグが付いた投稿が9万件を超えるほど人気を集めている。あるファッション雑誌は昨年、Kビューティーについて特集し、「オルチャンメイク」を集中的に紹介した。

 Kビューティーの日本進出拡大に向けては、若者を狙ったコストパフォーマンスが高い製品とSNS(交流サイト)での広報を強化する必要があるとの指摘もある。

 同研究院は「過去の韓流ブームとは異なり3次ブームは国内外の環境が変化したにもかかわらず続いているのが特徴だ。ただ、変化する市場トレンドと日本女性の消費心理にすぐ対応できるよう韓国企業の柔軟性が必要だ」と指摘した。


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