統一部(資料写真)=(聯合ニュース)
統一部(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部は6日に公表した北朝鮮情勢に関する資料で、「最近相次ぐ北の軍事行動は、内部の結束と、今後の情勢における主導権と交渉力を高めるため」との認識を示した。 北朝鮮は近ごろ立て続けに短距離飛翔体を発射している。6日午前も南西部の黄海南道あたりから朝鮮半島東の東海に向け、短距離弾道ミサイルと推定される飛翔体2発を発射した。韓国軍合同参謀本部によると、高度は約37キロ、飛距離は約450キロ、最大飛行速度はマッハ6.9(音速の6.9倍)以上だった。 一方、統一部は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が今年、軍事分野で14回の活動が報じられたとした。うち8回が兵器の実験・訓練の立ち会いで、党組織指導部の趙勇元(チョ・ヨンウォン)第1副部長(8回)、党軍需工業部の李炳哲(リ・ビョンチョル)第1副部長と金正植(キム・ジョンシク)副部長(いずれも5回)らが同行した。 南北と米の首脳は6月30日に南北軍事境界線がある板門店で顔をそろえている。統一部はそれ以降の北朝鮮の韓国向けメッセージを、▼米朝関係からの韓国排除(疎外)▼民族自主下での南北宣言の履行要求▼兵器導入・韓米軍事演習の取りやめ―ーと分析した。南北軍事合意の順守に焦点を当てたものとみている。 北朝鮮はとりわけ、韓国が進める最新鋭ステルス戦闘機F35A導入や、韓米合同軍事演習などを問題視している。軍事的な緊張の解消を「根本前提」と主張し、「関係改善と軍事的敵対行為の両立はない」との立場を堅持していると、統一部は分析した。
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