韓国軍合同参謀本部は31日、北朝鮮が同日早朝に東部からミサイルを発射したと発表した。写真は26日に朝鮮中央テレビが報じた新型短距離弾道ミサイルの発射模様=(聯合ニュース)《転載・転用禁止》
韓国軍合同参謀本部は31日、北朝鮮が同日早朝に東部からミサイルを発射したと発表した。写真は26日に朝鮮中央テレビが報じた新型短距離弾道ミサイルの発射模様=(聯合ニュース)《転載・転用禁止》
【ソウル聯合ニュース】韓国軍合同参謀本部は31日、北朝鮮が同日早朝に発射した飛翔体2発は「短距離弾道ミサイル」だったと明らかにした。

 合同参謀本部は「わが軍はきょう午前5時6分、5時27分ごろに北が(東部の)元山付近から北東方面の海上に発射した短距離弾道ミサイル2発(の軌跡)を捉えた」と発表した。高度は約30キロ、飛距離は約250キロと推定され、韓米の情報当局が詳細を分析しているという。

 軍は追加発射に備え、動向を監視しながら警戒態勢を維持している。北朝鮮は今月25日にも元山に近い虎島半島付近から新型の短距離弾道ミサイルを2発発射しており、合同参謀本部は「相次ぐミサイル発射は朝鮮半島の緊張緩和努力に役立たない」として北朝鮮にこうした行為をやめるよう促した。

 25日に発射されたミサイルはロシアの弾道ミサイル「イスカンデル」に似た「KN23」と推定されている。高度約50キロで、それぞれ約600キロ飛行して海上に落下したと分析された。このミサイルは飛行中、下降段階で上昇する特性を見せ、迎撃が非常に難しいことも確認された。北朝鮮は5月4日と同9日にも、KN23と見た目が同じ短距離ミサイルを発射している。

 31日の短距離弾道ミサイルについて、韓国の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官は「頂点高度が過去のものより低い」とし、従来のKN23とは仕様がやや異なるとみていることを明らかにした。


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