北朝鮮は5日前に短距離弾道ミサイルを発射している。朝鮮中央テレビは26日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が前日に新型戦術誘導兵器(短距離弾道ミサイル)の「威力示威射撃」を指揮し
北朝鮮は5日前に短距離弾道ミサイルを発射している。朝鮮中央テレビは26日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が前日に新型戦術誘導兵器(短距離弾道ミサイル)の「威力示威射撃」を指揮し
【ワシントン聯合ニュース】米財務省は29日(米東部時間)、北朝鮮の朝鮮労働党軍需工業部に所属し、ベトナムで外貨稼ぎをしてきた人物1人を米国の制裁対象に指定した。

 財務省は「ベトナムに拠点を置いた大量破壊兵器機関の代表」に対する制裁と発表した。この人物はキム・スイルという名前の30代男性。軍需工業部は核とミサイルを担当している。同省によると、キム氏は軍需工業部と連携した経済、貿易、鉱業、海運関連の活動を目的に2016年にベトナム・ホーチミンに派遣され、19年初めまで無煙炭やチタンなど北朝鮮産の資源を輸出する役割を担った。原材料などそのほかの製品の輸出入にもかかわり、北朝鮮政権に外貨をもたらしたという。

 マンデルカー米財務次官は「キム・スイルは国連安全保障理事会の(対北朝鮮制裁)決議に違反し、北朝鮮の兵器プログラムを支援した」と指摘した上で、安保理決議に違反し、北朝鮮の違法な核・弾道ミサイル計画に対する米国の制裁を回避する人物に、制裁履行を続けると表明した。 

 米政府は北朝鮮が短距離弾道ミサイルを発射してから5日後に今回の制裁を発表した。北朝鮮が米国に揺さぶりをかけることに対する警告のメッセージと受け止められる。ただ、ベトナムで勤務する高官ではない1人を制裁対象にしたという点で、北朝鮮の非核化を巡る米朝実務交渉の再開に向け、警告のレベルを調節したとの見方も出ている。


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