韓国経済を支える輸出の不振が続いている。貿易港に積まれたコンテナ(資料写真)=(聯合ニュース)
韓国経済を支える輸出の不振が続いている。貿易港に積まれたコンテナ(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が4日発表した国際収支(速報値)によると、5月の経常収支は49億5000万ドル(約5340億円)の黒字だった。前月は7年ぶりの赤字(6億6000万ドル)に転落したが、1カ月で黒字転換した。ただ、モノの取引(輸出入)で発生する商品収支(貿易収支に相当)の黒字は5年4カ月ぶりの低水準となった。 5月の商品収支の黒字は53億9000万ドルにとどまった。輸出が480億3000万ドルと前年同月比10.8%減少したことが響いた。世界の貿易量が伸び悩み、韓国の主力輸出品である半導体も値下がりしたため。半導体輸出の減少率は29.2%で、リーマン・ショック直後の2009年3月以来の大幅な落ち込みとなった。輸入は1.0%減の426億4000万ドル。輸入よりも輸出の減少幅が大きかったことで、商品収支の黒字が縮小した。 サービス収支は9億ドルの赤字ながら、赤字幅は2年5カ月ぶりの小ささだった。輸送と旅行の収支が改善されたため。韓国銀行関係者によると、旅行は中国と日本からを中心に外国人入国者数の増加が続いている。 一方、給与・賃金と投資に伴う利子や配当を差し引きした所得収支(第1次所得収支)は11億6000万ドルの黒字に転換した。4月は海外投資家への配当金支払いが集中する季節的要因で大幅な赤字を出し、これが経常赤字の直接的な要因となっていた。 経常移転収支(第2次所得収支)は6億9000万ドルの赤字だった。
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