調査結果によると、軍当局のレーダーにとらえられた標的の確認・識別、警戒勤務で問題点が見つかった。国務調整室は「海岸警戒作戦はレーダーや知能型映像監視システムにとらえられた小型の木造船を注意深く識別できず、監視性能が優れている赤外線監視システム(TOD)を効果的に運用できなかったため、海岸監視に空白が生じた」と説明した。
ただ、最大の焦点だった虚偽の報告や隠蔽(いんぺい)疑惑に関しては、用語の使用が不適切な側面はあったものの、事件を縮小、隠蔽する意図はなかったと結論付けた。軍当局は北朝鮮木造船が三陟港の防波堤に接岸し発見されたが、「三陟港の付近」と海上で見つかったように発表し、隠蔽疑惑が浮上していた。
木造船に乗っていた4人のうち2人は北朝鮮側に引き渡したが、2人は亡命の意向を示し、韓国にとどまった。
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