北朝鮮の李容浩外相(左)とポンペオ米国務長官(資料写真)=(EPA=聯合ニュース)
北朝鮮の李容浩外相(左)とポンペオ米国務長官(資料写真)=(EPA=聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮と米国が先月30日に南北軍事境界線がある板門店で行った首脳会談で非核化交渉の再開に合意したことを受け、両国が来月初めにタイ・バンコクで高官協議を開催する可能性が提起されている。  今月中旬に予定されている実務交渉で成果を出し、これを基に早期に高官協議が開催されれば非核化交渉にも弾みがつき、次回の米朝首脳会談も視野に入ってくると期待される。 外交関係者によると、ポンペオ米国務長官と北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相は8月2日にバンコクで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)閣僚会議に共に出席すると予想される。 ARF閣僚会議は北朝鮮と米国がどちらも参加している唯一の高官級会議体で、両国は毎年出席している。両氏は昨年にシンガポールで開かれた初の米朝首脳会談の直後に開催されたARFの会議にも出席したが、握手してしばし談笑しただけで、公式の会談は行われなかった。 当時は李外相が米国との非核化交渉からは一歩引いた状況だったが、今年は事情が異なる。今年2月にベトナム・ハノイで開かれた2回目の米朝首脳会談が物別れに終わった後、ポンペオ長官のカウンターパートが対米・対韓業務を担当する統一戦線部長だった金英哲(キム・ヨンチョル)党副委員長から李外相に交代したとみられるためだ。 ポンペオ長官と李外相は板門店での会談で両首脳の単独会談に同席した。ポンペオ氏はその後「われわれのカウンターパートとして(北朝鮮)外務省を相手にすることになる」と述べた。外交消息筋は「ポンペオ長官のカウンターパートは李外相である可能性が高い」とし、「ARFで会う場合、高官級会談の性格も帯びるだろう」と述べた。  一方、米国務省のビーガン北朝鮮担当特別代表も米朝高官協議が実現する可能性が高まったことを受け、ARFに合わせてバンコクを訪れると伝えられた。 北朝鮮の実務交渉代表が誰になるかはまだ確認されていないが、バンコクを訪問する場合、同地でも実務交渉が続けられる可能性がある。一部では米朝実務交渉が今月中旬にバンコクで始まり、ARFの期間中まで続くと観測も出ている。 北朝鮮核問題を巡る外交交渉の韓国首席代表である李度勲(イ・ドフン)外交部朝鮮半島平和交渉本部長もバンコク出張を計画している。韓米首席代表協議はもちろん、北朝鮮の代表もバンコクを訪れた場合には、今年1月のスウェーデンでの会合に続き、南北と米国による会合が再び行われる可能性も排除できないとみられる。 
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