来韓中のムクウェゲ氏は梨花女子大から名誉医学博士の学位を授与され演説を行った=1日、ソウル(聯合ニュース)
来韓中のムクウェゲ氏は梨花女子大から名誉医学博士の学位を授与され演説を行った=1日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】紛争地での性暴力に対し、国際社会が共同で対応するための方策について話し合う「女性と共にする平和」国際会議が2、3の両日、ソウル市内のホテルで開催される。韓国外交部が1日明らかにした。 韓国政府や国際機関、市民団体の関係者が出席し、昨年ノーベル平和賞を受賞したコンゴ(旧ザイール)の産婦人科医師デニ・ムクウェゲ氏が初日に基調演説を行う。 ムクウェゲ氏は内戦状態のコンゴで性暴力にあった被害者数千人を治療してきた。紛争下の性的暴力担当国連事務総長特別代表を務めるプラミラ・パッテン氏も演説を行う。 初日の「生存者中心のアプローチ」セッションでは旧日本軍の慰安婦被害者で1月に死去した金福童(キム・ボクトン)さんが生前に取り組んでいた人権擁護活動の映像が流される。またイラク、南スーダン、コロンビアなどの紛争地域で発生した性暴力の被害者の証言を聞く時間も設けられる。 2日目には紛争地域の性暴力を防ぐための若者たちの取り組みや現場の活動家の話を聞くセッションが開かれる。 今回の会議は韓国政府が昨年6月にスタートさせた「女性と共にする平和」構想の一環として開かれる初の国際会議。 康京和(カン・ギョンファ)外交部長官は開会のあいさつで、紛争地域における性暴力への対策のため、これまで国際社会が行ってきた努力を振り返り、生存者中心のアプローチの必要性と共に政府や市民の役割の重要性を強調する予定だ。
Copyright 2019(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0