韓国の電子産業の生産と輸出が、半導体分野以外は振るわないことが分かった(コラージュ)=(聯合ニュース)
韓国の電子産業の生産と輸出が、半導体分野以外は振るわないことが分かった(コラージュ)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の輸出をけん引する電子産業はここ5年間、半導体分野を除き、いずれも生産と輸出でマイナス成長となっていることが分かった。一方、日本は電子産業での復活を狙い、中国も激しい追い上げで韓国を脅かしている。 韓国電子情報通信産業振興会が韓中日を比較した報告書を25日までにまとめた。それによると、韓国は八つの主要電子品目のうち6品目で2018年の生産額が13年に比べ減少した。 携帯電話の18年の生産額は19兆7712億ウォン(約1兆8400億円)と、この5年間で年平均11.9%減少した。カラーテレビは同11.6%減。パソコン(16.9%減)、モニター(6.5%減)、プリント回路基板(PCB、4.3%減)、液晶ディスプレー(12.1%減)もマイナス成長だった。その一方で、集積回路(半導体)の生産額は122兆9084億ウォンと年平均17.9%増加した。半導体素子も2.2%増と集計された。 輸出額も半導体と半導体素子だけが5年前に比べ増加し、残りは減少した。 同じ期間に日本をみると、パソコンとモニター、半導体の生産額の年平均成長率がプラスで、PCBと半導体素子、液晶ディスプレーの減少率も小幅にとどまった。輸出額は携帯電話、モニター、PCB、半導体素子、半導体の5品目で5年前を上回った。 中国はほとんどの品目で生産額の増加率が比較的大きい。中でも半導体は5年間の年平均成長率が2桁増を記録した。 報告書は「携帯電話と半導体分野では韓国が日本より優位にあり、5年間で差が拡大した」と分析した。だが、パソコンやモニター、半導体素子などは依然として日本の生産額のほうが大きい。 業界関係者は韓国の主要電子品目の生産と輸出の減少について、「生産施設の海外移転の影響が大きい」との見方を示した。また、電子産業の新たな成長エンジンを確保するとともに、「半導体頼み」の構造の転換に向けた対策が必要と指摘した。
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