マスゲームを観覧する習近平氏(中央左)と金正恩氏(同右)=20日、平壌(新華社=聯合ニュース)《転載・転用禁止》
マスゲームを観覧する習近平氏(中央左)と金正恩氏(同右)=20日、平壌(新華社=聯合ニュース)《転載・転用禁止》
【ソウル聯合ニュース】中国の最高指導者として14年ぶりに北朝鮮を国賓訪問している習近平国家主席は21日、1泊2日の日程を終えて帰国の途に就く。

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 訪朝2日目のこの日、習氏は中朝親善の象徴である平壌市内の「朝中友誼(ゆうぎ)塔」を訪れる計画だ。習氏は両国の国交樹立70周年を記念するとともに、中朝関係の堅固さを改めて誇示する見通しだ。

 平壌の牡丹峰のふもとにある友誼塔は、朝鮮戦争に参戦した中国人民志願軍をたたえるため1959年に建立された。北朝鮮は習氏の訪問に備えて先ごろ補修工事を行った。

 北朝鮮を訪問する中国高官はこの塔を頻繁に訪れている。習氏も2008年6月に国家副主席として北朝鮮を訪問した際に友誼塔に献花した。

 習氏はこの日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)と昼食を兼ねた2回目の会談を行う可能性もある。

 習氏と金委員長は前日に首脳会談を行い、北朝鮮核問題と米朝対話、中朝関係などについて議論した。この席で金委員長は、忍耐心を持って米国と対話を続け、問題を解決していくとの立場を示し、習氏も「朝鮮(北朝鮮)が自身の合理的安全保障と発展に関する関心事を解決できるように力の及ぶ限り手助けする」と述べた。

 習氏と金委員長が2回目の会談を行う場合、朝鮮半島情勢と国交樹立70周年を迎えた中朝関係の発展方向などについて意見交換するとみられる。金委員長が過去に4回訪中した際にも、両氏は初日の首脳会談に続き2日目にも昼食を共にしながら議論を続けた。

 習氏は専用機で帰国の途に就く見通しだ。平壌に到着した際と同様に、北朝鮮は沿道での盛大な見送りと空港での歓送行事で「誠意」を示すと予想される。

 中国メディアによると、習氏夫妻と金委員長夫妻は20日夜、平壌の5月1日競技場で中朝親善の内容が盛り込まれたマスゲームを観覧した。


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