ソウルで開催された金福童さんの追悼展示(資料写真)=(聯合ニュース)
ソウルで開催された金福童さんの追悼展示(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】旧日本軍の慰安婦被害者で、今年2月に死去した金福童(キム・ボクドン)さんの追悼施設がアフリカ・ウガンダに建てられることが、19日分かった。 慰安婦問題の解決を求めている韓国市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)は同日、来年半ばごろにウガンダ北部・グル地区の約380坪の敷地に「金福童センター」を建設する予定だと発表した。 センター内には金福童さんの追悼施設、慰安婦問題歴史館、ウガンダ内戦歴史館、学校、共同耕作地などが造成される。センター建設に必要な費用の2億ウォン(約1840万円)は募金などで賄われる。 正義連はセンター設立について「女性の人権・平和運動の主体として日本軍性奴隷制問題を解決し、戦時性暴力問題に対する国際認識を拡散するのに寄与した慰安婦被害者のハルモニ(おばあさん)の声、生活、運動の歴史を継承するため」と説明した。 また「約20年間の内戦で発生した性暴力被害により、苦しい生活を送りながらも社会の変化の主体として成長しようとするウガンダの戦時性暴力の被害女性たちと連帯する」とし、「金福童ハルモニの希望のメッセージも伝える」と述べた。 現地でのセンターの設立は、ウガンダの市民団体が主管する。 これに先立ち、正義連は18日にソウル市内で「終わらない苦痛、戦時性暴力犯罪の再発防止のために―日本軍性奴隷制とウガンダ内戦の事例を中心に」と題した国際シンポジウムを開催した。 正義連はシンポジウムの決議文で「国連と国際社会はコンゴ、ウガンダ、コソボをはじめ、世界各地で戦争中に発生した性暴力被害者への賠償が実現するようにあらゆる措置を履行しなければならない」とし、「日本政府は慰安婦犯罪を認め、公式謝罪・法的賠償を行わなければならない」と訴えた。
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