IEPが発表した2019年版の世界平和度指数(GPI)=(聯合ニュース)
IEPが発表した2019年版の世界平和度指数(GPI)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】国際的シンクタンクの経済平和研究所(IEP)が12日公表した世界平和度指数(GPI)の2019年版ランキングで、韓国は調査対象の163カ国・地域中55位だった。前年から9ランク後退した。北朝鮮は1ランクアップの149位。

 GPIは進行中の国内外の紛争の程度、社会の安全性と治安水準、軍事化の程度の3領域で各関連指標を評価して指数にする。

 韓国が順位を大きく下げたのは、軍事化の領域で評価が低かったことが影響したとみられる。報告書は、韓国でここ10年、軍への信頼が著しく低下したと指摘した。

 北朝鮮については、韓国、米国との非核化交渉を1年以上続けているにもかかわらず、核兵器や重火器などで最低の評価だったと説明した。また、北朝鮮人口の10%以上が自然災害の脅威にさらされる地域に居住しているほか、暴力による経済的コストが国内総生産(GDP)の34%に上るとした。対GDP比の軍事費は24%と世界で最も高い。

 世界全体の平和度は5年ぶりに改善した。最も平和な国はアイスランドで、11年連続。ニュージーランド、ポルトガル、オーストリア、デンマークと続いた。最下位グループはアフガニスタン、シリア、南スーダン、イエメン、イラク。日本は1ランク下落の9位。米国は128位、中国は110位だった。


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